Interaction 95
1999.09.01
ジェフリー・ショー
JeffryShaw1944年10月23日オーストラリア、メルボルン生れ。1963年メルボルン大学(建築学専攻)、1964年同大学美術史専攻、1965年ミラノのブレア美術アカデミー(彫刻専攻)、1966年ロンドンのセント・マーチン美術学校(彫刻専攻)で学ぶ。1970年から1980年まで、THE EVENSTRUCTURE RESEARCH GROUPの創設メンバーとして活躍。1989年にはロッテルダム美術アカデミー客員教授、翌1990年には、アムステルダムRietveld Academyの客員教授となる。1991年以降ZKMカールスルーエ芸術とメディア技術センター視覚メディア研究所所長を務める。

代表作品として、「THE LEGIBLE CITY」─ディルク・フローネフェルトと共作─(マーストリッヒト、ボンネファンテン美術館、1989年)「ALICE'S ROOMS」(川崎、かながわサイエンスパーク、1989年)「VIRTUAL MUSEUM」(生きている絵画展、ブリュッセル、アート・フランクフルト、1992年)「DISAPPEARANCE」(ブリュッセルMusee d'Ixelles、1992年)「EVE」(ZKMカールスルーエ芸術とメディア技術センター、1994年)などがある。


金色の子牛
golden_calf古くからある超越的な真理と物質的な真理の間の永年の対立感情は、物理的な神の体現が偶像破壊的な問題を引き起こす根源にもなってきましたが、非物質的な表現世界にあってはこの問題は解消してしまいます。私の最近の作品である「金色の子牛」は、崇拝する対象から偶像破壊的な物質性を取り取り去ってしまい、テレバーチャルな雰囲気を持つ至高の聖域の原形にふさわしいものになっています。観客はこの何もない台座の周りを回りながら、「裸の王様」がやってきたといいたてます。その王様こそ現代の立役者であり、私たちは気まぐれで奇をてらった派手なサイバーパンクの衣装に大喜びするのです。

ZKMカールスルーエ芸術とメディア技術センターで制作
アプリケーション・ソフトウェア:ギーデオン・メイ
ハードウェア:シャープLCDスクリーン、Polhemus Fastrak、シリコン・グラフィックス・コンピュータ
1994年のアルス・エレクトロニカ(リンツ)に初出品。



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