インタラクティブ・アートへのご招待 |
1999.09.01 |
マルチメディアの時代とインターラクティブ・アート 情報化時代の新しい文化の胎動が聞こえてきます。 これからのマルチメディアの時代に備え明春大垣市に開校する岐阜県立国際情報科学芸術アカデミーの誕生を記念して、[インタラクション'95] 展を開催いたします。 世界各地から招聘したたくさんのインターラクティブ・アーティストたちの作品に、あなた自身が直接参加し、体験してみてください。 なぜ開校記念にインターラクティブ・アート展か マルチメディアとひとくちにいっても、その定義や解釈はさまざまです。広義には幅広い芸術や文化のジャンルを総合する人間的な文化の創造を意味しています。狭義にはコンピュータを始めとするデジタルの電子メディアの特徴を生かし、映像や音、テキストなどを総合した、五感に訴えるソフトの広大な応用分野を意味しています。 私たちがアカデミーでめざしている目標は、その両者の意味を融合し、さらに高い文化的ソフトウエアの創造者までを育てることにあります。 マルチメディア文化の未来 マルチメディアの応用分野は、教育や医療、福祉、社会、経済生活のなかで、情報の潤滑油的な役割を果たします。でもそれと同時に、その創造の過程は私たちの感性と密接に結びつき、新しい芸術や文化の創造活動とつながっています。 そこで生まれた新しいソフトは、CD-ROMのようなパッケージ型のソフトから、幅広い映像ソフト、さらに今回の展覧会の出品作品のようなインターラクティブなインスタレーション(環境装置的な作品)、さらにネットワークを介して世界を結ぶ情報の広場としての交流活動にまで広がろうとしています。一見形態の違ったそんな情報の乗物の間では、作品のデータを交換しあい、共用しあうことで、もっと多くの人々とのあいだで文化の共有体験が可能になります。しかもそんなマルチメディア・ソフトの多くは、利用者がその作品と対話することで初めてその意味が見えてくるインターラクティブな情報なのです。私たちが、インターラクティブ・アートを今回の展覧会のキーワードに選んだのは、そんな理由からです。インターラクティブ・アートはマルチメディアの文化の明日の一里塚なのです。 |
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