Interaction 95
1999.09.01
エド・タネンバウム
タネンバウム1953年2月14日ニューヨーク生まれ。現在は、サンフランシスコ郊外のクロケットという小さな町に住む。1976年ロードアイランド・デザインスクールを卒業。専攻は、映画・ビデオ。ビデオ・アートや境界領域の芸術における個人アーティスト賞及び、NEA(全米芸術基金)の作曲家協力賞を受賞。代表的なインターラクティブ・ビデオ/ダンス作品「Technological Feets」では、作者自身が、米国、カナダ、ヨーロッパ、日本各地でパフォーマンスを行う。また、数多くのインターラクティブ・ビデオ作品が、エクスプロラトリアム(S.F.)をはじめ、世界各国で常設展示されている。大学では、美術教育を受けたが、自己の芸術表現のアイデアを実現するため独学でエレクトロニック・デザインやコンピュータ・プログラミングを学んだ。


レインボー・エコー III
レインボー・エコーこの作品は、一般には「リコレクション」(Recollections)として知られています。1981年、私がサンフランシスコのエクスプロレタリウムの客員芸術家だった時、制作したものです。当初のコンセプトは、人が空間の中で動く自分の姿を、数秒後に見ることのできる一種のミラーをつくるというものでした。この『非現実的な鏡』のアイデア自体は1976年以来あたためてきたものですが、テクノロジーの進歩と私自身のエレクトロニック・デザインの習得を待たなければなりませんでした。制作を進めるにつれ、色彩を加えることによって純粋に概念的な世界から飛び出して、色彩論理、最小限の認知、人間の動き等を取り入れることができるようになりました。これは、100年前に芸術の世界における未来派の基礎となった要素です。これらの要素を融合したこの作品は、人間とのインターラクションなくしては完成しないものです。最新作では、さらにシンメトリーの要素を加えています。また、シルエットの他に、巨大な『ブラシ』によるペインティングも可能になりました。


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