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細胞の覚醒(仮    〜2人の頭部ミラーボール照明付きの吹奏型デバイス奏者の為の〜   



細胞の覚醒

演奏とコンピュータによる制御によって解体された舞台が、場に印象となって降り注ぐ、 そんな作品です。音楽している行為が様々な効果へと還元されていき、細胞を多次元の 変性意識状態へと導きます。

編成としては自作の吹奏型デバイスを奏でる、頭部に2つのミラーボールを装着した人 の為のパフォーマンスです。舞台でのパフォーマンスを行なうにあたって、必ず必要と される照明ですが、とくに音楽の演奏では、照明が考慮されてパフォーマンスされるこ とがあまり少ないように感じます。それは、純粋に音楽を聴く為に音楽の要素以外の要 素はできるだけ省くことを考慮にいれてのことであると考えます。このパフォーマンス は身体に取り付けられた照明装置を演奏行為によってコンピュータ制御させています。 それゆえ、純粋にこの作品は音楽であるとは言えないかも知れない。それではここで起 きる現象は何なのでありましょうか?

そして、身体に照明を取り付けること、また楽器を用いて演奏することは一種のフェティシズムです。 安野太郎




"awaking of somata"
performers: Taro Yasuno & Kensuke Tobitani
composition, system: Taro Yasuno
Live at KSU 22 December 2002
"InterCollege Computer Music Concert 2002"