第4回 展開図武道会 ― この椅子いいっすね!
デジタルファブリケーションの可能性を探求する「展開図武道会」
2015年に実施した第4回となる「第4回 展開図武道会 ― この椅子いいっすね!」を岐阜県飛騨市古川町のFabCafe Hidaで実施しました。
プロジェクトの目的
「展開図武道会?― この椅子いいっすね!」は、統一した制約条件のもとで スツールを製作し、ブロダクトしての完成度を競うことを通じてデジタルファブリケーションの可能性を探求することを目的としたコンテストである。 コンテストのルールは、3つの狙いのもと設計した。まず、意匠に加えて強度を考え設計する必要が生じるスツールをモチーフにすることで、ものづくりの楽しさである試行錯誤を体験してもらうようにした。そして、すべての作品を展覧会で展示することで、多くの来場者に見てもらえるようにするとともに、 コンテストの参加者同士がお互いに経験やノウハウを共有し、コミュニティを形成できるようにした。くわえて、デジタル工作機械があれば作品を再現できるデータ「展開図」をオンラインで共有することで、派生物が生まれやすくすると同時に、この活動が世界中に拡がるようにした。
連携のプロセス
連携のきっかけ
我々の活動に関連の深い木工 × FABをテーマとする「ヒダクマ秋祭り 2015」を主催するヒダクマより、デジタルファブリケーションで出来ることや、それらがもたらす可能性を認知してもらう機会としてイベントを共同開催したいという要望があり、取り組むこととした。
具体的な進め方
6月:キックオフ
7月:役割分担などの打合せ
8月:参加者募集のチラシと挑戦状を制作し郵送。挑戦状のバーツは、3Dブリントデータ共有ウェブサービスThingiverseへ公開
8月24日:参加募集開始
9月?10月:イベント開催準備、参加者対応
10月16日:会場設営
10月17日?18日:ヒダクマ秋祭り2015会場内で実施
IAMASの関わり方
展開図武道会にまつわる企画、運営、広報物の制作を行った。 開催当日は、製作のデモを行うことでレーザー加工機の活用方法を提示し、開会式や表彰式などで展開図武道会についての説明を行った。
連携の成果
レーザー加工機などのデジタル工作機械と共に製作したスツールを見てもらうことで、デジタルファブリケーションの面白さを提示できた。また、参加者と来場者、参加者同士の意見交換をする場として機能した。
参加教員のコメント
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プロジェクト名
第4回 展開図武道会 ― この椅子いいっすね!
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連携場所
FabCafe Hida(岐阜県飛騨市)
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担当教員
- 小林 茂
- 高見 知里
- 山下 健
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連携先
共催:(株)飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)
協力:トロテック?レーザー?ジャバン(株) -
連携期間
2015.06-2015.10
小林 茂
過去3回は短期間のイベント会場での開催だったのに対して、第4回は今後も継続して活動する拠点での開催。今回のイベントをきっかけに飛騨でどんな動きが起きていくのかについて引き続き注目し、連携していきたい。