市民ワークショップを通した屋外用メディアラボの製作プロセスに関する実践的研究
2023年度、文化施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」とIAMASの共同研究「市民ワークショップを通した屋外用メディアラボの製作プロセスに関する実践的研究」の一環として、屋外用什器「メディアラボ」のデザインワークショップの企画、運営、什器製作、成果展示を行なった。
-
連携先
みんなの森 ぎふメディアコスモス
-
連携期間
2023.06 - 2024.03
受け入れ研究
昨年度に実施した市民向けワークショップを踏まえたうえで、本年度はメディアコスモス、IAMAS(bet36体育在线-体育投注官网@)、RCIC(産業文化研究センター)、LAP(IAMAS修了生によるデザインコレクティブ)の4者がそれぞれの知見を生かし、「デザインプロセスをより身近に感じてもらえる仕掛けとして、ワークショップに「アイデアスケッチ」や「フィールドワーク」を組み入れる、メディアコスモスのスタッフやIAMASのスタッフもグループワークに市民と同じ立ち位置で参加するなど、新たな工夫を凝らした。
市民ワークショップは2日間実施し、そこで得られた参加者のアイデアをデザインに反映し、家具製造メーカー「藤工芸株式会社」とともに製作を進めた。
さらに、市民ワークショップの様子や、家具製造メーカー「藤工芸株式会社」での什器製作の様子など、プロジェクトの過程を随時撮影し、成果展示に合わせて公開を行なった。
▲ メディコス広場 メディアラボ製作ワークショップ アーカイブ
▲ 「みんなの森 ぎふメディアコスモス」総合プロデューサー 吉成信夫氏インタビュー
製作物について
今回設計した「メディアラボ」は、2種類のユニット(ユニット01、ユニット02)で構成されている。各ユニットはキャスター付きで簡単に移動ができるため、メディアコスモスの屋内はもとより、屋外広場、芝生など、さまざまな場所に設置、展開することができる。
ユニット01(メインカラー:黄色)は、収納機能をもたせている。ユニットの中には、本や遊び道具、組み立て式のスツールやテーブルが収納されている。収納扉を閉めている際は、扉面をホワイトボードとして使用できる他、収納されている脚パーツと、収納扉を組み合わせることで、テーブルとしても使用できる。
ユニット02(メインカラー:赤色)は、情報発信の場としての機能をもたせている。格子状の壁面を利用しユニットの内外に対して棚板を取り付けることができ、小さな展示スペースとして使用できる。また、ユニットの台座部分は、腰をかけられる高さに設定しているため、広場のベンチとしても利用できる。
各ユニットを単体として利用する他に、必要に応じてこれらのユニットを組み合わせることで、広場の中にトークイベントやワークショップ、物販スペースなど、様々な機能をもったスペースを構成することができる。各ユニットには、「屋根パーツ」などの追加パーツを取り付けられるようになっており、今後の「メディアラボ」での遊び方、使い方のアイデアパーツを追加することでスペースをアップデートできる設計を目指した。
-
プロジェクト詳細
内部ワークショップ
日時:2023年7月25日(火)13:00?16:00
場所:みんなの森 ぎふメディアコスモス 会議室
市民ワークショップ
日時:2023年10月28日(土)13:00~16:00
2023年11月26日(日)13:00~16:00
場所:みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオ
「メディアラボ」什器製作:
2023年12月?2024年2月(家具製造メーカー「藤工芸株式会社」との共同製作)
「メディアラボ」什器展示:
2024年3月11日(月)~3月22日(金)
?場所:みんなの森 ぎふメディアコスモス ドキドキテラス
-
担当教職員
- 赤羽 亨
- 高森 順子
-
プロジェクト企画?運営
ワークショップデザイン?什器デザイン:冨田太基(LAP)
ワークショップ運営:金原佑樹(LAP)
フライヤーデザイン:大山千尋(LAP)
映像撮影?編集:丹羽彩乃、福島諭(RCIC研究員)
進行管理:高森順子(RCIC)
総合ディレクション:赤羽亨(RCICセンター長/IAMAS教授)