Quasicrystal コードによる織物の探求
2020年10月24日からHOSOO GALLERYにて開催される展覧会「Quasicrystal コードによる織物の探求」に、卒業生の古舘健さんと堂園翔矢さんが参加します。
京都西陣 HOSOOと古舘健さんは、2017年より織物の根源的な構成要素である「組織」に関する研究開発事業に取り組み、2019年から堂園翔矢さん、アーティ
この展覧会では、この研究開発に基づき制作された新作を公開します。
京都西陣 HOSOOは、2017年より、古舘健(アーティスト/プログラ
マー)と共に、織物の根源的な構成要素である「組織」に関する研 究開発事業に継続して取り組んでいます。 2019年からは、平川紀道、堂園翔矢、巴山竜来というアート、
デザイン、数学と異なる領域でコンピューテーションによる表現や 研究活動を行う3名を迎え、プログラミングによる新たな織組織の 開発を展開してきました。本展では、この研究開発に基づき制作し た新作を展覧会として公開いたします。 この研究開発プロジェクトの主題となっている「Quasicry
stal(準結晶)」とは、ある規則性を有しつつも、 周期性のない結晶構造のことです。織物組織は元来、ある一定の規 則性を有した織組織によって構成されてきました。西陣織も、 他の織物と同じく、主には「平織」「斜文織」「朱子織」 と呼ばれる三原組織と、これらを応用した変形組織によって構成さ れ、組織の組み方の妙により、紋様や質感表現を巧みに変化させて きました。織組織とは、これらの三原組織を基礎として、長い年月 職人の経験値によって培われ、継承されてきたものです。本研究開 発プロジェクトでは、この織組織を、コンピューター?プログラム のコードによって生成することにより、有史以来培われてきた「 完全組織」とは異なる発想から織物の制作に取り組みます。 概要より引用