文化庁メディア芸術祭京都展「Ghost(ゴースト)」
ロームシアター京都にて文化庁メディア芸術祭京都展「Ghost(ゴースト)」が開催中です。この展示に、卒業生の高嶺格さんが新作「歓迎されざる者」を出展しています。(高嶺さんの作品は1月25日17時まで。)
「Ghost(ゴースト)」
メディアアートが“劇場”に彷徨うメディア?テクノロジーの進展によって、時間や空間のギャップは飛躍的に埋められ、人々の生活や社会は大きく変容してきた。その一方で、物事の要約化、概念化を進行させることが、事物を捉える際に様々なものを捨象させているとも言える。本来は、そうして捨象されたものも含めた全体が“世界”であり、それを感じるために備わっている人間の能力があるのではないか。それは“想像力”である。人間の想像力が生み出したもののひとつに、幽霊(ゴースト)がある。幽霊は現在?いま?という時制、そして実際の空間を超越して存在し、それ自体に実体を持たない。逆に言えば、それは想像力を喚起させるメディア(媒介装置)とも言える。今回の文化庁メディア芸術祭京都展では、「Ghost(ゴースト)」という概念をテーマに、想像力を喚起させる場としてのメディアを提示することで、実在/不在の人間の姿を探っていく。
文化庁メディア芸術祭京都展「Ghost(ゴースト)」コンセプトより