TRUSTLESS LIFE -Tokyo 2040-
2020年1月11日(土)?1月15日(水)?1月18日(土)、AI KOKO GALLERY(東京都墨田区)にて、卒業生の加藤明洋さんの展覧会「TRUSTLESS LIFE -Tokyo 2040-」が開催されます。
「TRUSTLESS LIFE -Tokyo 2040-」は、2040年の東京を舞台としたボードゲーム作品となっており、展覧会では実際にボードゲームを体験することができます。
TRUSTLESS LIFE -Tokyo 2040-
価値保存の機能を果たす「貨幣」は、貝殻や貴金属と言った「モノ」から紙幣のような「紙などに印刷された約束」に発展し、現在流 通している仮想通貨が生まれるまでになった。仮想通貨は、誰もが 通貨を発行する権利を持ち、また特定の誰かによってシステムが止 められない特徴を持つ。このデジタル上に固定される「約束」 を実現可能にしたのが、2009年に発明されたブロックチェーン 技術である。この技術により、 インターネットにつながってさえいれば、いつでもどこでも取引で き、誰にも止めることのできない「約束」が可能になったのである 。 この技術によって、どのような社会が実現可能になるのだろうか?
人類が築いてきた文明社会は、人間同士がただ群れを成すだけでは
なく、ルールや慣習を規定し、社会を形成することによって発展し てきた。歴史上で生まれたさまざまなルールは、そのたびに世界を 大きく変化させ、規定される「ルール」、人と人同士の「約束」 は、石版や紙と言ったメディアに「文章」として書き込まれてきた 。それらは今後、コンピュータやブロックチェーンといったメディ アに「コード」として書き込まれていくのだろう。 TRUSTLESS LIFEシリーズは、個々人が持つ他者からの形のない「信用」が
「コード」として、合意された「約束」によって判断され、蓄積す る「信用社会」での人生を描くボードゲーム作品シリーズであり、 未来、ブロックチェーン技術が適用されることによって起こり得る 可能性のある世界を想像可能にする。 新作「TOKYO2040」は、2040年の東京を舞台としたボ
ードゲーム作品である。
2040年、AIはもうすぐ人類を越える。東京では都市中の情報を学習するAIが、ありとあらゆる「人類にとっての」 危険を未来予知し始め、些細な事故ことから大規模な災害まで、「 いつどんな危機が訪れるのか」「どのように対処すべきか」を示す 。
現在、2040年にはもはや手のつけられない高齢化社会と孤立化、そして急速な人口減少が訪れると予想されている。人々は技術と どう向き合い、関係を作っていくのだろうか。
ゲームという一つのシミュレーションを通じて起こり得る世界を想像してほしい。
展覧会概要より