CD『Vocal Works of Yori-Aki Matsudaira』
松井茂准教授が、作曲家、松平頼暁(1931年?)とコラボレーションした《時の声》(2013年)を収録したCD『Vocal Works of Yori-Aki Matsudaira』がコジマ録音から発売されました。松平さんによる曲目解説を以下に掲載します。
曲目解説
時の声
詩は松井茂氏の「時の声」から、1曲目は「時の声」、1曲目は「マンホール69」と「深淵」の後半部、による。この詩は、松井氏が録音した具体音を素材として、幾つかの段階を経てオノマトペ化し、それを仮名書きしたものである。作曲に際しては、この仮名書きの詩をエレキ?ギターによって音響化し、それをソプラノがオノマトペ化して歌う、という手順をとった。従って、歌われる言葉と、松井氏の詩は、「文字」の上では一致する。しかし、最初の録音された音響がどんなものであったのか、私は知らない。この作品は、ギターまたはソプラノのソロとして演奏することも出来る。なお、エレキ?ギターに関しては、山田岳氏のご教示を受けた。太田、山田両氏による委嘱作品。
「曲目解説 松平頼曉」より引用