松本 直祐樹(マツモト ナオユキ)
スタジオ2
《Respond to the chant (応唱)》は、P.ブーレーズ『二重の影の対話』に触発されて作曲された。あらかじめ録音されていた磁気テープの再生音と演奏者との『対話』を目指したブーレーズ作品とは異なり、本作品では繰り返し行われるサンプリング自体を作品中に組み込んだ。それは「録音」と「サンプリング」の違いを作品化するという作業に他ならない。またシーケンス全ては演奏者のみによって管理されている。その意味において(沢山の出力装置があっても)真の独奏作品である。
出展者情報
プロフィール
生年:1976年生まれ
出身:東京都出身
経歴:
日本大学芸術学部、東京芸術大学大学院で作曲を学ぶが、これからはコンピューター音楽の時代だと考え、IAMASに辿り着く。