作品名/作家情報
iPhoneVJ System
作品形態: インタラクティブ
映像を見るだけだった観客が、映像を操作して演出に参加できる仕組みを考えた。イベント会場で観客がiPhoneを持って踊ると映像が変化する。
作品詳細
これまでのクラブ空間におけるVJの映像は、VJが用意した映像を音楽に合わせて操作し、発信するというものだった。これはVJから観客に対しての一方向だけのものだ。一方で、iPhoneやwiiリモコンのようにジェスチャを利用してコンテンツを操作できるデバイスが一般化している。これらのデバイスを使い観客がVJに参加し、VJの映像も一方向ではなく、双方向にできると考えた。
iPhoneVJ Systemでは、iPhoneを使用して複数の観客が映像の操作に参加できる仕組みを目指した。説明なしで操作を理解してもらうために、イベント会場での観客の動作に注目した。観客はiPhoneを持って曲のリズムに合わせて踊る事で特別なジェスチャを覚えることなく映像を操作できる。また、複数人が1つの画面を共有して同じ映像を操作するため、画面内の構成をまとまりのあるものにするためには、他の観客の意思をくみとる必要がある。画面を介して他者の存在を意識し、同一空間内での共有感覚を感じてもらいたい。