作品名/作家情報
原爆ドームをめぐる視線シリーズ
作品形態: インスタレーション
原爆ドームをモティーフにした《撮る人 A-Bomb Dome》《道標》《世界遺産原爆ドーム》の3点の作品によって構成される空間。 従来の固定されたイメージからのズレを作り出すことを目的とした作品である。
作品詳細
原爆ドームは20世紀の戦争の惨禍の象徴として知られ、また世界遺産として毎年多くの人が訪れる場所でもある。そのイメージはアートの世界だけではなく様々な場面で消費され、現在原爆ドームの姿を知らない人はほとんどいないだろう。 この作品は原爆ドームに対する視線をテーマにしたもので、 原爆ドームを撮影している人の後ろ姿を撮影した《撮る人 A-Bomb Dome》、原爆ドームまでの道のりをテーマにした《道標》、原爆ドームのプラモデルを扱い、原爆ドームのイメージの存在を問う《世界遺産原爆ドーム》、 これら3点の作品によって構成されている。
3点のそれぞれ違った視線を見ることで、固定されたイメージのあり方を見つめ直し、新しい視線を見つけ表現することで、従来の原爆ドームまたは、広島のイメージからのズレを作り出す事を目的としている。そのズレによって現在性をもった視線とは何かを考察するものです。また今回の制作は広島出身である私自身が、広島と言う場所に対してどのようなアプローチが可能なのかという挑戦でもあります。